救急病院(ZINDABAD DEMOCRACY 12号より抜粋ー6)

ロケット弾が着弾して子 どもが亡くなったこと を悼むモニュメント

3月8日、カブール市内にある救急病院を訪問。イタリアのNGOが運営。当日はイタリア人の男性看護師に案内・説明していただいた。年間八〇〇万ドル(七億五千万円くらい)の運営費がかかっているが、政府からの援助は全くないとのこと。すべて、市民やNGOによるカンパだ。イタリア政府はISAFに加わりアフガニスタンで軍事行動をしている。そのために、一層中立性を保つ必要がある。このNGOはここカブールの病院運営のほか、スーダンやシエラレオネなどでも医療活動を行っている。

月平均三五〇人以上の患者を診ている。以前は戦争被害者のみを診ていた。今は、戦争被害者が患者の半分を占めるが、ほかにも交通事故などの救急患者も運ばれてくれば対応している。どのような患者でも受け入れている。無料で治療をするが、無料の病院はここと公立病院だけである。外国人スタッフ10人ほどとアフガニスタン人スタッフ50人で診ている。医薬品はパキスタンやインドから調達している。女性の患者については、ここの文化を尊重して6歳以上の場合は女性のスタッフが診ている。

カブールの街中の喧騒から壁ひとつ中に入ると、静かで清潔な環境が整えられている。中庭にはベンチやブランコなどがあり、患者の憩いの場になっている。また、内戦時代にロケット弾が着弾して3人の子どもが亡くなった場所もあり、そこには説明盤とともにモニュメントがあり目を引く。

CTスキャンの部門があり、女性スタッフから説明を受けた。また、リハビリルームや患者の衣類を洗う大きな洗濯場、入院病棟などを案内してもらった。入院病棟は男性・女性は別々の棟である。地雷で足を失った少年、夫の兄弟に銃で頬を撃たれた女性、圧力釜が爆発して重傷を負った女性、ダイナマイトで大怪我した男性の親子などを紹介してもらい、話を聞いた。その他、月平均の支出額の細目が送られてきた(翻訳 Nさん)ので、別表に記す。

救急病院月平均支出額 (単位: US$)

国際スタッフの給料、住宅費・光熱費、交通費、食費など80,000
スタッフと患者さんの食費13,500
国内スタッフの給料45,000
薬、薬品、医療器具・医療設備50,000
事務用品、院内・オフィス用品、制服の洗濯費など2,500
維持費、建設費・輸送費(燃料代金含む)17,000
清掃用品の費用3,000
スタッフ、医療品などの移送費13,000
登録料及び文房具など1,500
その他500
合計226,000

(H)

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