識字教室、職業訓練としての縫製センター(ZINDABAD DEMOCRACY 12号より抜粋ー4)

3 月6 日、この日は朝から女性の職業訓練の場として、識字教室と縫製教室を見学させってもらった。こうした活動はO P A W C(Organization of Promoting AfghanWomen’s Capability アフガン女性の自立支援組織) とRAWAが主に運営や方針決定にかかわっており、政府から認可をうけているが、RAWAの名前は表には出せない。

識字教室と縫製教室は同じ敷地内に建物がある。1日2回のシフトで授業があり、生徒は9歳から50歳くらいまでの約五〇〇人の女性。識字学習のみをするか、縫製も学ぶかなどの選択はそれぞれの女性によるとのこと。縫製部門の責任者はRochan(ローチャン)さんという女性。刺繍用具を持って若い女性たちが集まっていた。彼女たちは一緒に励ましあいながら、このセンターで女性が自立することを学ぶ。ミシンの勉強、生地の縫い合わせ、補整の各クラスがあり、上下のシャルワルカミズの作り方を覚えるようになるのに半年。技術がつけば1着完成までに3日、刺繍に約10日。仕上がった服は展示会や祭などで販売する。投資できる人は店を持つこともできる。識字教室は3学年に分かれる。この縫製センターの講師は、社会省・女性省から仕立ての技術のある人を紹介してもらい、優秀な人材を探すということだった。RAWAは地域にいる子ども・女性を調査し生徒を集めるという努力をしていた。年老いた女性の学ぶことがとても楽しいと話す表情はこのツアーで見た一番の笑顔だった。「病院や看板の字を読めないので、勉強したいと思った」「足が痛いが学びたいという意欲が勝り、今日はこられた」。こうした生徒からの声がRAWAにとって何よりの喜びだろう。フォロー体制はどうなのか聞いたところ、教科書は自宅に持ち帰る事ができ、できるまで繰返し勉強できるとの説明で私はとても安心した。

6年前パキスタンの識字教室で銃を数えて計算を教える原理主義者の酷い教科書を知ったが、ここでは暴力は教えない。文房具などの供給をしてくれるNGOに感謝をするという言葉を思い出し、日本で工夫できる事がもっとあると感じる。家族から許可を得て通ってきて、できた服を夫や息子が売る女性や、伴侶を失ったため生活の必要性から通ってくる女性など目的は様々である。遠方に住む、あるいは病気の家族から届いた手紙さえ読めなかった女性たちが、ここへ来ることで希望を見出す姿を見て感動し、同時に私自身の浪費に対しても教えてもらった貴重な体験となった。
(N)

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