Daily Archives: 2021年9月3日

アフガン女性使節団によるRAWAのインタビュー8月21日

ターリバーンによる支配へのRAWAの反応  米国/NATOがアフガニスタンに関与したのは「女性の権利」「民主主義」「国家建設」などの重要な概念を植え付けることが目的の一部だったと言うのは悪い冗談でしかない。  アフガン女性使節団(AWM)はこのような緊迫した事態に対処するためRAWAと連絡を取り合って来た。AWMの代表の一人であるソナリ・コルハトカー(Sonal Kolhatokar)との簡単な質疑応答において目下現地で展開している状況について説明をしている。 Sonali Kolhatkar(以下SK):ここ何年もの間RAWAはアメリカの占領に反対し声を挙げて来ました。その占領が終わり、ターリバーンが復活しました。バイデン大統領は目下行われているよりももっと安全な形で撤退することができなかったのでしょうか。ターリバーンの支配がこんなにも急に戻って来ることを食い止める事はできなかったのでしょうか。 RAWA:この20年間の私たちの要求の一つは米国/NATOの占領を終わらせる事でした。出来うるならば彼らのイスラム原理主義者たちや行政官僚(テクノクラート)を彼らとともに連れ去り、私たち国民が自分たちの運命は自分で決められるようにして戴きたかった。  この占領がもたらしたものは流血、破壊そして混沌でしかありません。彼らは私たちの国をもっとも腐敗した、不安定なそして麻薬マフィアの跋扈する、とりわけ女性にとって危険な場所に変えてしまいました。当初からこのような結果になることは予測できていました。アフガニスタンにおける米国の占領が始まった頃の2001年10月11日にRAWAは宣言しました: 「止む事のない米国の攻撃や無辜の民間人の犠牲者の数の増加はターリバーンに格好な口実を与えるだけでなく、当地だけでなく世界中において原理主義者の勢力拡大の原因となってしまう。」  私たちがこの占領に反対する主な理由は「テロとの戦い」という俗耳に入りやすい旗印のもとテロ行為を容認していることです。2002年に北部同盟の強奪者や殺人者たちが権力を取り戻した当初からドーハでのいわゆる和平会議、取引と合意そして2020/21年の5,000人にもおよぶテロリストの釈放に至るまでの経過を見れば、撤退は決して良い結果をもたらさないということは明らかでありました。  理論的な侵略や干渉は決して安全が保障された状況を産み出さないということをペンタゴンは証明しています。全ての帝国主義勢力は自分たちの戦略的、政治的そして経済的利害関係から他の国を侵略しますが、嘘と影響力を持つ企業メディアを通して彼らの本当の動機と計画を隠しているのです。  米国/NATOがアフガニスタンに関与したのは「女性の権利」「民主主義」「国家建設」などの重要な概念を植え付けることが目的の一部だったと言うのは冗談でしかありません。米国がアフガニスタンに駐留したのはこの地域に不安定さとテロを招き、競争相手、特に中国とロシアを囲い込み、この地域戦争を通じて彼らの経済に痛手を与えるためなのです。しかしながら、もちろん米国はこのような悲惨かつ不名誉かつ厄介な撤退、その結果、自分たちの外交官や職員たちを安全に非難させるために48時間以内に再び軍を派遣しなければならないという混乱を招いたという状況を望んでいたのではありません。  私たちは米国は自分たちが育て上げた怪物(ターリバーン)に敗北したからではなく、彼ら自身の弱さからアフガニスタンから撤退せざるを得なくなった、と理解しています。この撤退には二つの重要な理由があります。  第一の理由は米国内部における多様な問題です。米国の体制が揺らいでいるという傾向は、新型コロナのパンデミック、連邦議会議事堂への襲撃、ここ数年の米国民に依る大きな抗議に対する対応の弱さから見受けられます。国策を担う人びとは国内の諸問題に立ち向かうため、アフガニスタンから撤退をせざるを得なかったのです。  もう一つの理由はアフガン戦争が大変高くついた戦いであって、その費用は数兆ドルにも及び、すべて納税者の負担となっているということです。このことは米国の経済に大きな打撃を与え、米国はアフガニスタンから撤退せざるを得なかったのです。  撤退を始めた今日はいうまでもなく、いまだかつて彼らの目的がアフガニスタンをより安全にすることでは決してなかったことは、戦争を挑発するような政策を見れば明らかです。加えて、彼らは撤退によってより大きな混乱が来すことを予測していたのにも拘らず、突き進み決行したのです。現在ターリバーンが権力を掌握したことでアフガニスタンは再び脚光を浴びていますが、このような状況はここ20年もの間続いていましたし、毎日何百もの私たち国民が殺され、私たちの国家が破壊されて来ました、ただメディアが採り上げなかっただけです。 SK:ターリバーンの指導者たちはイスラーム法に則っている限り女性の権利を守ると言っています。西側の幾つかのメディアはこのことを良い傾向として扱っています。同じことを20年前もターリバーンは言っていませんでしたか?彼らの人権や女性の権利に対する態度が変わったかと思いますか? RAWA:企業メディアはひどく打ちのめされた私たちの傷口に塩を塗り込もうとしているだけです。残忍なターリバーンを美化しようとしているのを彼らは恥じるべきです。 ターリバーンの広報部は彼らの政治思想は1996年当時から現在まで全く変化がないと宣言しています。女性の権利についての彼らの主張も以前の彼らの暗黒支配当時に使われていたのと全く同じ言葉が使われています:つまり、シャリーア法(イスラームの教えに則った法)の実施です。  このところ、ターリバーンはアフガニスタン全域で恩赦の適用を宣べています。彼らのスローガンは「恩赦の歓びに依って得られるもの、報復では決して得られない」。しかしながら現実には毎日彼らによって人びとが殺されています。まさに昨日ナンガルハール州では少年がターリバーンの白い旗ではなく三色のアフガニスタンの国旗を持っていただけで撃たれ亡くなりました。カンダハールでは四人のもと軍人が処刑されましたし、ヘラートではメーハン・ポパルという若い詩人がフェイスブック上に反ターリバーンの詩を書いたという理由で逮捕し、以後、彼の居場所は家族にも分かっていません。これらは彼らの広報部が謳う「心地よい」そして飾られた言葉とはうらはらになされた残虐行為です。  しかし、ターリバーンの主張は彼らによって演じられるドラマの一部でしかなく、彼らは自分たちの組織をより強固なものにするために時間稼ぎをしているにすぎない、と私たちは思っています。事態があまりにも速く進ました。彼らは彼らの政府組織を組み立て、情報部を創設し「美徳普及と悪徳阻止省」の設立を試みています。この美徳・悪徳省は人びとの毎日の生活の細かい所まで、例えば鬚の長さ、服装基準や女性用のマーラムの適用(女性の外出時父親や兄弟あるいは配偶者のみの同伴が許される)などを管理する機関です。  ターリバーンは自分たちは女性の権利に反対している訳ではない、ただそれはイスラーム法/シャリーアの枠組み内においてのみ認められる、と主張しています。  イスラーム/シャリーア法は曖昧であり、その時々のイスラーム政権によって自分たちの政策や統治に有利な様に、いかようにも解釈が可能です。加えて、ターリバーンは西側諸国に認められ、真剣に相手にしてもらうことを望んでいます。そしてこれらの彼らの主張はすべて、人びとに彼らの粉飾された印象を植え付けようとしているものです。数ヶ月もしたら彼らは、正義と民主主義を信じる我々は選挙を行うであろう、と言い出すでしょう。いくら装っていても彼らの本質は変わりません。イスラーム原理主義者:つまり、女性嫌悪、非人間的、野蛮、保守的、反民主主義的、反進歩主義的であり続けるでしょう。一言で言えば、ターリバーンの精神構造は変わっていないしこれからも変わることはないでしょう。 SK:アフガン国軍および米国の援助を受けていたアフガン政府はなぜかくも速くも崩壊したのでしょうか。 RAWA:いろいろありますが、そのうちの幾つかを挙げると: 全てのことはアフガニスタンをターリバーンに引き渡すという取引に従って起こりました。パキスタンおよび他のこの地域の関係者と交渉を続けてきた米国政府は主にターリバーンからなる政府を樹立することに合意しました。したがって、兵士たちは、このアフガニスタンの人びとにとって何ら利益のない戦争において殺されることを潔しとしていませんでした。なぜならば結局はターリバーンを政権に付かせるために極秘にものごとは進められていたからです。ターリバーンを復活させるために裏切り行為を行ったザルマ・ハリルザードはアフガンの人びとから非常に憎まれています。 多くのアフガンの人びとはアフガニスタンで続けられるこの戦争が、アフガンの人びとやアフガニスタン国家の為ではなく、諸外国勢力が自分たちの戦略的利権から始められ、アフガンの人びとは単なる燃料に過ぎなかったことを知っています。多くの若者たちが軍に入隊しますが、それは彼らの生活が非常に貧しく働き口もないからであり、彼らには戦いに関わる意志も戦意もありません。20年もの間、米国や西側諸国がアフガニスタンをただ消費するだけの国としてある続けることを望み、国内で産業を育てることを拒んで来たことを述べておく必要があるでしょう。この状況は失業と貧困の波を産み、傀儡政権への道を開き、ターリバーンの復活および麻薬生産を助長したのです。 アフガン軍は一週間で敗北するほど弱体化していませんでした。しかし、彼らは大統領府からターリバーンに抗戦するな、降伏しろと命令されていました。多くの州においてターリバーンへの委譲が平和的に行われました。 ハーミド・カルザイおよびアシュラフ・ガニによる傀儡政権は何年もの間ターリバーンを「不満多き兄弟」と呼び、彼らの最も残忍な指令者や指導者たちを刑務所から釈放しました。「敵」と呼ばれず「兄弟」と呼ばれる武力集団と戦え、とアフガン国軍兵士たちは命じられ、そのことはターリバーンを助長させ、アフガン国軍兵士たちの戦意を喪失させたのです。 国軍はかつてないほど腐敗しています。数多くの将軍たち(主に北部同盟の残忍な軍閥出身者で占められています)カーブルに居ながらして、何百万ドルをも手にしています。前線で戦っている兵士たちの食糧や給料を削り搾取しています。アフガニスタン復興担当特別監察官によって「幽霊兵士」という現象が明らかにされました。高級官僚たちは私腹を肥やすのに忙しい;彼らは何万もの架空の兵士たちへの給料や支給される軍用食の横流しを行い、それで得た金を自分たちの口座へ移しているのです。 激しい戦いにおいて政府軍がターリバーンに包囲されたときに発せられた救助を求む叫びは常にカーブルの官僚たちによって無視されてきました。いくつかの戦闘で、数知れずの兵士たちは何週間も食料も弾薬も底ついた状態で見放され、ターリバーンによって虐殺されました。それゆえ、軍隊における犠牲者の割合は非常に高いのです。2019年にダボスで開かれた世界経済フォーラムにおいてガニ大統領は2014年からアフガン人の保安人員は45,000人以上が殺害され、一方同様の任務についていた米国/NATOの人員はたったの72人でした。 全般的に、腐敗、不当行為、失業、治安の悪さ、不確実性、欺瞞、極度の貧困、麻薬、密輸などが蔓延る社会においてはターリバーン復活の下地があったのです。 SK: RAWAおよびアフガンの人々、そして女性の権利を守るためにアメリカの人々ができる一番良い方法はなんでしょう。 RAWA: この20年間、自由を愛するアメリカの人々が常に私たちと一緒にいてくださったということで私たちは幸運であったし、また嬉しくも思います。アメリカの人々にお願いしたいのはぜひ声を挙げ、政府の戦争を鼓舞する政策に対して抗議をしていただきたい、そしてこのような野蛮行為を進める者たちとのアフガニスタンの人々の闘いに力を貸していただきたいです。 抗議は人間の本質であり、歴史がそれを目撃しています。アメリカでも「ウォールストリート占拠」「ブラック・ライブス・マター」運動など輝かしい例があります。私たちは抑圧、圧政、暴力は決して抵抗を止めることはできないということを見てきました。女性たちはもはや鎖につながれてはいません。ターリバーンがカーブルに入城した翌朝には、勇敢な女性たちのグループがカーブルの塀に次のようなスローガンを書きました: くたばれターリバーン!今や我々女性は政治的に目覚めた。20年前には疑問も持っていなかったブルカの下での暮らしはもはや望んでいない。安全にいられるための賢いやり方を探しながら我々は戦い続ける。  米国の非人間的な軍事帝国はアフガンの人々にとって敵であるだけでなく、世界の平和と不安定さへの脅威でさえあると私たちは考えております。こんにち、体制崩壊の淵に立ち、大統領府、ペンタゴン、連邦議会にいる残忍な戦争仕掛け人たちに対する彼らの闘いを強化することが、平和を愛し進歩的、左翼的、そして公正を愛する人々が担う義務であります。腐った体制を思いやりのある体制にとってかわらせることは貧しく、抑圧された何万人ものアメリカの人々を解放するだけでなく、世界の隅々にいつまでもその効果が波及して行くことでしょう。  目下の私たちの危惧はアフガニスタンが、そしてアフガン女性が90年代後半のターリバーン支配の時のように世界から忘れ去られることです。ですので、アメリカの進歩的な人々や機関はアフガン女性のことを忘れないでいてください。 私たちはもっと大きな声を挙げ、抵抗運動を続け、宗教から離れた民主主義そして女性の権利のため闘い続けます。

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